第21回 自動車保険:盗難について

National Insurance Crime Bureau(NICB)のレポート(2/28/2005発表)によりますと、2003年にレポートされた盗難車数は何と126万台を超えるそうです。盗難された車は部品調達目的の場合が多く、目的の部品を取られた状態で見つかる場合が殆どです。取られた部品は部品業者や修理工場に売られるようです。同Bureauによりますと盗難車の65%が見つかったようです。その多くの場合が部品を取り除かれた状態で見つかります。見つからない車は外国に送られることも多いようです。

参考までにNICBレポートによる2003年度の盗難車ランキングを紹介します。
1. 2000 Honda Civic
2. 1989 Toyota Camry
3. 1991 Honda Accord
4. 1994 Chevrolet Full Size C/K 1500 Pickup
5. 1994 Dodge Caravan
6. 1997 Ford F150 Series
7. 1986 Toyota Pickup
8. 1995 Acura Integra
9. 1987 Nissan Sentra
10. 1986 Oldsmobile Cutlass

自分の車が盗難に遭った場合の対処方法としましては、まず警察に報告です。盗まれた場所での管轄の警察に報告し、自分の車の情報、盗難に遭った場所、時間などを知らせます。通常レジストレーションカード(プレート番号、車体番号が書かれている登録証)は車に保管しますが、盗難時に備えてコピーを家に保管して置きましょう。警察への報告が終わったら、次に保険会社又は代理店に連絡して下さい。車輌保険に加入していれば、一定期間をすぎても発見されない場合はその時点での市場価値で補償されます。ダメージがある状態、部品の無い状態で見つかった場合にも修復費用が補償されます。両方の場合免責金は自己負担する事となります。

前述のように多くの場合見つかる可能性が高いので、盗難に遭ったからといって保険を解約しないようにして下さい。多くの場合2~3週間以内に見つかります。修理可能であれば引き続き保険は必要となります。一度解約してしまうと、再度加入し直すことになり割高となる恐れもあります。

これもよくある話ですが、盗難されたと思ったら違法駐車でけん引されていたということもあります。場所によっては駐車禁止チケットだけでなく、すぐにけん引されてしまう場合もあります。そういう場合でも警察に連絡すればけん引先の場所を教えてくれます。間違って保険会社に盗難届けを出してしまった場合には必ず取り消して下さい。

盗難を防ぐ手段としてアラーム装備や追跡可能な探知機を装備する方法もあります。多くの保険会社で盗難防止装備がある車には割引が適用されます。購入後に盗難防止装置を装備した場合は、保険会社に割引適用があるかどうかお問い合わせ下さい。