第53回 生命保険:早期加入で節約する

若いうちは生命保険の必要性など考える人は少なく、出費は身近な事を優先しがちです。車や家を買う資金、遊びに使うなど、その時点で自分に取って重要な事や物にお金を使うものです。でも、歳を取るといずれ生命保険が必要と感じる時は絶対に来ます。今既に必要と感じていながらまだ加入していない人もいるはずです。早く加入すると、長期に保険料を支払いますので、出来るだけ待ってから加入した方が得だと考える人がいますが、これは大間違いです。
ご存知のように生命保険は若いうちに加入するのが一番格安に加入できます。保険料金は年齢だけでなく、健康状態でも保険料が大きく異なります。歳をとるにつれ、健康状態が悪くなる恐れも出てきます。若くて健康な方は今加入するのが一番安く、待てば待つほど料金が上がっていきます。健康状態が悪くなると一般料金よりも割り増しになり、更に高くなってしまいます。

どんな状況の人でも生命保険に加入していると役に立ちます。
葬儀,埋葬費用、病死の場合の医療費(長期入院、治療費)、ローン残高、残された人の生活費、将来のリタイアメント費用の貯蓄、財産を相続する際の税金対策などなど様々です。どうせ必要な保険なら安く加入しない手はありあせん。加入する年齢によって支払い金額がどう違うかを比較してみました。ある保険会社の終身保険に30歳で加入した場合と50歳で加入した場合の比較です。80歳の時点での支払い総額、70歳の時点での解約返戻金をご覧下さい。

$100,000.の終身型生命保険 非喫煙者、男性、①優良健康体 ②健康体 年利5.4%
30歳で加入した場合① 50歳で加入した場合②
月々の掛け金 $74.99 $185.94
80歳までの支払額 $44,994. (50年間支払い) $66,938.(30年間支払い)
80歳で死亡時の保険金 $227,937 $146,151
70歳までの支払額 $35,995.(40年間支払い) $44,627.(20年間支払い)
70歳での解約した場合の返戻金 $94,559. $51,433.

この例の場合、30歳で加入した人は50歳で加入した人よりも20年間も長く支払いをするにも関わらず、支払った総額は安くなっています。80歳での死亡時の保険金も長期の利子により30歳で加入した人は初期設定額($100,000)の倍以上になっています。

生命保険を貯蓄として使う場合にも早期に加入した方がお得だという事が確認出来ます。70歳の時点で保険を解約し、返戻金をもらった場合の比較もご覧下さい。30歳で加入した人は50歳で加入した人よりも1万ドル以上少なく支払っているにも関わらず、受け取る金額は4万ドル以上多くなっています。

将来のプラン設計は早ければ早いほど良いと思います。今すぐご検討を。